大日本印刷、金融機関向けICキャッシュカード標準パッケージを開発
大日本印刷株式会社は、金融機関向けICキャッシュカード標準パッケージを開発し、平成17年4月より提供します。
キャッシュカードの偽造による預金の不正引出事件が増加する中、本年1月25日に全国銀行協会の理事会で、キャッシュカードのICカード化、ATMにおける生体認証による本人確認などの対策を、各行が検討することが決められました。しかし、ICキャッシュカード発行にあたっては、全銀協ICキャッシュカード標準アプリケーション(以下全銀アプリ)の理解をはじめ、ICカードの種類や機能、発行用データ授受システム、発行システム、暗号鍵管理システムなど、検討事項や開発事項が多く、初期費用の他、最低でも1年の準備期間が必要とされています。また、発行をアウトソーシングする場合でも、数名の専任者が必要となります。
当社は、現在発行されているメガバンクのICキャッシュカードのほぼ全てを製造・発行しております。今回、この技術・ノウハウと、構築済の発行システムをベースに、ICキャッシュカード発行の工程を最適な仕様として標準パッケージ化しました。今後、ICキャッシュカードを発行する金融機関は、この標準パッケージを利用することで、発行までの準備期間を7ヶ月に短縮でき、発行に必要な初期費用を従来の半分程度にコストダウンすることができます。
標準パッケージではJavaCard、MULTOSの選択が可能で、かつ従来のキャシュカード専用ICカードと同等の価格を実現しております。ICキャシュカードに必要な全銀アプリ、生体認証のほか、発行後に振込機能や通帳機能などの新しいアプリケーションの追加搭載が可能です。また、生体認証方式は、手のひら静脈と指静脈のいずれかが選択できます。(ただし、ICカードの種類により、対応方式が異なります)。MULTOSの発行においては、金融機関が行わなければならない業務がありますが、これらの業務負荷を軽減するイシュア代行サービスの提供も可能で、発行に関する包括的なサポートが提供できます。
本パッケージの標準化項目
(1)ICカードの種類と機能
(2)データ授受システムとフォーマット
(3)発行システムと運用方法
(4)暗号鍵生成システムと運用、管理方法
(5)各種印刷物(台紙、封筒など)
(6)基本作業とスケジュール
当社は、地方銀行、信用金庫、信用組合などを中心に本パッケージを提供し、関連売上を含め、今後3年間で30億円の売上げを見込んでいます。
※参考:当社のICキャッシュカードの取組み
・全銀協ICキャッシュカード標準仕様アプリケーション(以下全銀アプリ)認定取得第1号をMULTOS版にて取得。 その後、全銀認定製品としてはJava Card版、ネイティブカード版の取得も行い、JavaCard、MULTOS、ネイティブの全てを製品化して顧客のどの様な要望にも対応できる体制を整えている唯一のベンダーです。
・また、これらのカードのデータ生成システム、発行システムも開発済みで得意先が短期間でIC発行できる体制を構築しております。
・さらに、ICキャッシュカードだけではなく、ATM端末に搭載されICキャッシュカードを認証(正規に発行されたカードであるか否か)するためのモジュールであるSAM(Secure Application Module)も、ICキャシュカード対応を行っているATMメーカー全4社に対して提供しております。