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大日本印刷、各種燃料電池部材を開発 2007年事業化

へ燃料電池自動車、家庭用発電システム、モバイル機器などをターゲットに

 大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1144億円)は、コーティング技術、金属加工技術などを用いて、燃料電池関連部材を開発しました。

 今後、自動車メーカや電機メーカなど、複数の顧客との共同開発を本格化させ、コストダウン技術や量産技術を確立し、2007年の事業化を目指します。国内の燃料電池市場は、2015年に2800億円、2020年に1兆2000億円まで拡大すると見られています。当社は、こうした市場拡大にあわせて、製品を投入し、2007年度で30億円の売上を見込んでいます。

背景
 燃料電池は、天然ガス、メタノール、石油・石炭ガスなどを燃料とし、クリーンで効率的に電力を供給する次世代電源として注目されており、自動車・家庭用発電システム、携帯電話やノートPC用電源などの分野で実用化が期待されています。

 燃料電池は、燃料供給、改質(燃料から水素を取り出す工程)、発電、排熱利用(給湯など)、その他の機能を有する各種部材・周辺機器から構成されており、現在、こうした部材や周辺機器の開発が急ピッチで進められています。

 当社は、印刷関連技術であるコーティング技術や金属加工技術などを活用することで各種燃料電池部材を供給でき、低コスト、高効率、高信頼性の燃料電池開発に寄与できるという判断から、今回、各種燃料電池部材を開発しました。当社は、燃料電池部材をはじめとするエネルギー分野を、バイオ分野と並ぶ次世代の主力事業と位置付けています。

製品紹介
・MEA作製用触媒転写フィルム
 固体高分子形燃料電池(PEFC)において発電を行う部材であるMEA(Membrane Electrode Assembly)は、固体高分子膜の両面に電極触媒層が形成された構造になっています。今回開発したMEA作製用触媒転写フィルムは、特殊な分散技術を用いて作製した触媒インキを、ロールフィルム上に均一にコーティングした転写フィルムです。MEA製造工程にて、触媒層を固体高分子膜に転写することにより、長寿命で耐久性があり発電効率のよいMEAを製造することができます。

・金属セパレータ
PEFCの部材の一つに、水素と空気を隔てる役目を担うセパレータと呼ばれる部材があります。セパレータは、基材の両面に、水素あるいは空気を効率的に流すための溝が形成されています。これまでのセパレータは、基材としてカーボンを使っていましたが、薄型化、低コスト化、量産化のために金属セパレータが注目されています。

今回当社が開発した金属セパレータは、エレクトロニクス部材の製造で培った金属加工技術を駆使し、得意先の要望に応じた自由度の高い流路形成が可能です。

・水素選択透過膜部材
燃料電池は、使用する燃料によっては、水素を取り出す際、一酸化炭素などの不純物ガスが発生する場合があります。こうした不純物ガスは、発電効率に影響を与えるため、除去する必要があります。

水素選択透過膜部材は、一酸化炭素を除去し、純度の高い水素を供給するためのフィルタで、ステンレス製のメッシュ上に、水素を選択的に透過するパラジウム膜を形成した構造になっています。

今回当社が開発した水素選択透過膜部材は、特殊なめっき技術を用い、パラジウム膜の厚みを従来品の1/4としました。高い水素透過性を保っており、小型且つ単純なシステムで、高純度の水素を取り出せます。

・ メタノール改質器
小型燃料電池向けの水素製造装置で、触媒反応によりメタノールから効率よく水素を取り出す機能を有しています。金属加工技術と表面処理技術により、微細流路表面に触媒が固定化されています。また、金属製であるため、熱効率・機械強度に優れています。


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