2006年(第22回)日本国際賞受賞者を決定
〜受賞者にはそれぞれ賞状、賞牌及び賞金5,000万円が贈呈〜
財団法人 国際科学技術財団は、2006年(第22回)日本国際賞(ジャパン・プライズ)の受賞者を次の2名に決定いたしました。
「地球環境変動」分野で、衛星観測による大気構造・組成の先駆的研究並びに気候変動アセスメントへの国際的取り組みにおける貢献の業績により、サー・ジョン・ホートン(英国)が、「治療技術の開発と展開」分野で、スタチンの発見と開発の業績により、遠藤章博士(日本)が選ばれました。
受賞者にはそれぞれ賞状、賞牌及び賞金5,000万円が贈られます。
なお、授賞式は本年4月20日(木)に東京・国立劇場で、受賞記念講演会は前日の19日(水)にホテルニューオータニで行う予定です。
2006年(第22回)日本国際賞受賞者
領域 I「地球環境変動」
サー・ジョン・ホートン(英国)
ハドレー気候研究センター名誉科学者及び同センター前理事長
1931年12月30日生まれ(74歳)
授賞業績:衛星観測による大気構造・組成の先駆的研究並びに気候変動アセスメントへの国際的取り組みにおける貢献
(概要)気象衛星による観測が始まった当初の1970年代、高層大気の温度や成分を測るため、自らの理論を基にした新たな観測手段を開発。地球全体にわたる大気の立体的な温度構造、オゾンなどの微量成分の分布を明らかにする道を拓きました。それらの研究を発展させて国際的な気候変動研究をすすめ、ハドレー気候研究センターを設立。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)では議長団にあって、第1次、第2次、第3次の評価報告書をとりまとめるうえで中心的な役割を果たしました。
領域 II「治療技術の開発と展開」
遠藤章博士(日本)
株式会社バイオファーム研究所代表取締役所長
1933(昭和8)年11月14日生まれ(72歳)
授賞業績:スタチンの発見と開発
(概要)血中コレステロール値を下げる画期的な物質「ML-236B」(現在は「コンパクチン」と呼ばれる)を1973年に青カビから発見し、これがヒトにも有効であることを確かめました。これをきっかけとしてコンパクチンの仲間は世界各国で研究されるようになり、その中からいくつもの高コレステロール血症治療薬が誕生しました。「スタチン」と総称されるこれらの薬は、現在、世界中で約3,000万人の人々に使われ、心臓病や脳卒中等の予防に役立っています。