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独立開業応援講座

オトーサンのための独立開業応援講座
〜プラス思考で現状打開し、活躍するためのノウハウ〜
 

不況、リストラ、解雇が他人事ではない時代がやってきた。こんな時代の到来を誰が想像していただろうか? 若いうちならいざしらず、40過ぎの再就職は難しい。だが歎いてばかりではいられない。プラス思考で現状を打開してみよう。リストラ不安を感じているお父さん。今回取材をお願いした方達は、そんなお父さんに熱いエールを送ってくれた。

 

旧制度に依存する自分を律する
埼玉県志木市・横田義信さん(46歳)

 横田義信さん(46歳)。現在、印刷会社の工程管理の仕事をしている。

 「工程管理とは簡単に言うと、印刷物が出来上がるまでの行程の管理(仕様、品質、納期発注金額、実績管理)、営業と工場の橋渡しが役割です。」

 普通、営業がお得意様から原稿を受理し工場に流すが、工場の工程管理部門でチェックし、生産現場に回す。その際、出校日の指定や他の作業との調整、協力工場への発注等が行われるが、ネットワーク環境のない会社が多く、効果が社外へ発揮できないのが横田さんの悩み。今も日常業務とコンピュータシステムの改善等に奮闘中だが、時代の先端をいく印刷業界にしては意外でもある。

 そんな横田さんのホームページ開設は、業界の情報交換、異業種交流的意味をも持っている。


● 自由には、自立と責任がある

 これまでの経緯には、苦労が多い。

 入社して一七年間は、印刷用の版を作る業務に関わっていたが、11年程前に現在の工程管理の職場に移る。

 20代中頃から二年前に退任するまで、20年間労働組合の役員を勤めてきた。経営分析パソコンでの会計処理、労働条件、DB管理、パソコン通信やインターネットを通してのデータ送信等をやってきた事が会社の業務改善という副産物を生んできた。

 常に学習意欲を持ち、前進していこうとする姿勢がある。不況によるリストラ・解雇という状況に、この業界も他人事ではないようだ。横田さんは経営危機が来る事を予測していたという。

「労組の執行委員になって、すぐに経営危機を迎え、再建の取り組みが始まりました。再建目標は経費削減でしたが、かえって退社による人件費減が大きく、若者の労働力不足で空白を埋める課題が表面化しました。その後、経営課題として後継者への技術移管が急速に求められるようになってきました」

 会社も経営の問題点について、外部の協力を受けながら分析していたが、労組でも経営問題委員会を作って経営分析をしていた。数値分析はもとより、業界や会社の制度・風土など総合的な判断を下していた。

「当初、経営側に全面的に問題ありと判断していたのですが、終身雇用や年功序列にあぐらをかいていた自分たちの存在に気がつきました。貴重な技術を会社に委ねる事を当然とした自分達の姿に愕然とした思いがありました」

 自らの立場を客観視する厳しい姿勢はその時からのものだ。

「自由には、自立と責任があるというのを強く感じたものです。」

 そんな横田さんにとって、公私に渡り、インターネットによる情報収集やホームページの開設は大きな意味を持つ。

「特定の企業や経済的に豊かな個人でないと出版できないという現実から、誰でもが自己の責任において自由に情報発信し、出版できるのが魅力でした」

 今から二年前の八月にホームページを登録。当時、労組の役員を退任する予定だった横田さんには、様々な情報を提供するという願いもあったようだ。

「見知らぬ方からのメッセージを頂いた時は本当にうれしい。会社とは違った方々が見てくれる訳ですから。表現方法にはいつも悩んでいるのですが、逆に、それに気がつくというのものも勉強かと思う。人間死ぬまで勉強かな」

 不況の世の中に負けずに頑張る気概と向学心は、横田さんのホームページで感じることができるだろう。












 

※ご利用に際して

当情報は 2000年の春〜秋に発行された雑誌「DOPPO」の各記事を元に編集されております。
時間経過による変更などが含まれることから、情報の正確性などについて保証しかねます。
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