新しく商売を始めようとするなら、成功の可能性が高いやり方、業態を求めて動き出すのは当然のこと。多様化する消費者の小さなニーズまで特化できる専門店は、個性を打ち出せるだけでなく中身の濃い経営が可能だ。ここではさまざまな戦略をもった「超」専門店を紹介。さあ自分流の「超」専門店を開業しよう。
三つのマニアショップを一カ所で堪能
ゴジラや
●ビニール人形からブリキのおもちゃまで
最近、レコード、玩具など趣味の商品を集めた店が増えているが、「超」専門店という意味ではピッタリの業種と言えよう。JR高円寺駅から徒歩数分の所にある「ゴジラや」(東京・杉並区/電話03・3336・3178)も、そうした店の一つ。同店はアンティーク玩具専門店で1号店〜3号店まであり、それぞれ売っている玩具が異なる。
道路に面した1階に位置するのが2号店で、そこから数m離れた所に2階への入り口がある。2階に上がると右に1号店、左に3号店がある。つまり、3店ともほとんど同じ場所にあるわけだ。「趣の違うアンティークおもちゃの店が3つあるという感じで面
白いと思います。仮に広い店内を3つのコーナーに分けても、このような面
白さは出なかったでしょう」(木澤雅博店長)。
1号店はヒーロー、怪獣などのソフトビニール人形などを販売。売り場面
積は5坪。2号店はレコード、本、紙もの(メンコなど)を販売し、やはり売り場面
積は5坪。3号店はブリキの玩具を販売しており、売り場面
積8坪だ。ターゲットは、2号店は比較的ビギナー向け、1号店と3号店はマニア向け。「まずは2号店でアンティークものの面
白さに触れてもらい、魅力がわかったら1、3号店にも足を運んでいただく、というのが店側の狙いです」(木澤氏)。
この手の商売で最も難しいのは仕入れだが、木澤氏は仕入れの8割を一般
客からの買い取りで賄い、1割は中古物のオークション、1割はアメリカで買い付けを行っている(渡米は年4回ほど)。ターゲットの異なる店を3店持つことで、各店のお客を他の2つの店にもとりこむことができる。こうした相乗効果
が生かせる点が、「ゴジラや」の強みだろう。
★超専門店成功のためのワンポイントアドバイス
店内は1号店5坪で2号店5坪で3号店8坪・開業資金1500万円(3店合計)・月商約600万円(合計)・あえて3店に分けたことで、1カ所でちょっとした店舗巡りができる点が特徴。