SOHOワーカーを活用する会社
─在宅SOHOをネットワーク 女性パワーのハイテク頭脳集団─
コスモピアグループ
小規模集団が多いSOHOの中で、一際異彩を放つのが、港区南青山にあるコスモピアグループだ。
同社は、マルチメディア関連の総合コーディネートを行う(株)コスモピアと人材供給・派遣の(株)ステップ、この2つの会社から成る。常駐する従業員は本社25人。在宅従業員も合わせると、従業員数は200人に及ぶ大規模集団。景気の逆風にもめげず、昨年は、イベント収益、パソコン教室の開設が功を奏し、売上げは、5億8000円と前年を大きく上回った。
学生を含む女性3人で創業
そんな同社が設立されたのは、今を逆上ること、15年前。学生を含む3人で始まった。同社代表取締役の田子みどりさん(37歳)が、早稲田大学在学中に、経団連のセミナーでサイエンスショーを企画。大ヒットしたのをきっかけに、それがそのまま本業へと、好調になだれ込んで行った。
スタッフが女性だけという方針は、今だ変わらず。そのうち2/3が主婦だ。
「女性は、結婚、出産、育児、様々な節目で、仕事のハンディを課せられます。家庭にこもり、身につけた技術や才能を、使わないまま埋もれさせてしまっては、もったいない。そんな女性の力を再燃させ、バックアップするのが、私どもの経営理念でもあります」と、ノ綛テップ・ヒューマンコミュニケーションビジネス部・部長の小池智子さんは、力を込める。
同社は、人材派遣業務と、在宅スタッフを活用した受託業務と二つの形態がある。そんな側面
から、SOHOで売れっ子となる秘訣を聞いた。
「例えばデータ入力では、正確な打ち込みができ、レイアウト能力もあり、納期をきちんと守る人です。まずはパソコンを使いこなすことが、最低必要条件。そして社会人としてひと通
りの良識を備えていること。企業秘密を預かる以上、守秘義務を果
たせることも重要なポイントです」と、システム部・部長の矢島悠子さん。当然、即、戦力となる人材だ。
同社が発注する在宅SOHOの収入は、月額多くて10万円。昨年はマスコミからの取材も相次ぎ、応募者が殺到。今は需要より供給過多だという。
登録スタッフ一人ひとりが財産
同社は、人材のネットワーク企業。それゆえ、人材も大事にする。
「人間は好きですが、悩まされるのも人間。スタッフが出向先を休んでいる、などと聞くと、何があったのかと、悩みを聞きに慌てて走りまわることもある毎日。でも、当社の躍進は、スタッフのスキルや能力が評価されて築かれたもの。ですから一人一人が貴重な財産です」と、小池さん。
今後、SOHOという事業形態が定着するにつれ、ハイテクのプロ集団を抱える同社の需要はより一層高まるだろう。SOHOの先駆者に、学ぶべき所は多い。
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