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    大逆襲

DOPPOレディーたちの大逆襲
─人に使われるより起業を選んだ─

 経済界全体が平成不況にあえぐなか、女性起業家の元気がいい。すでに何年も会社経営に携わる女性、起業したばかりの女性…。経験年数の違いはあるが、経営者として共通 する条件がある。ここにご登場いただいた4名の女性起業家たちが異口同音に話すのは「マーケティングの重要性」である。それは、自らの仕事の経験と強みを生かすためにも欠かすことのできない要素だという。人に使われるより、自ら事業経営に歩み出した女性たちの経営に臨む独自の発想とその事業スタイルに学ぶべき点は多い。


経営コンサルタントから 実業の世界へ大胆な転身
環境マテリアル株式会社 代表取締役 野田由紀子さん


●新商材と出会って第二のステップを踏み出す

 野田さんは、信託銀行と、外資系銀行で数年間、M&A(企業の買収・合併)を担当してきた。いい意味でアメリカンナイズされた合理的な考え方の持ち主なのであろう。

 「私自身の起業は、二つのステップを踏んでいます。第一のステップは、野田国際経営研究所の設立です。これは、銀行当時のキャリアを生かし、ベンチャー事業のコンサルティングを行う会社です。第二のステップは環境マテリアルの設立です。海外企業が開発した新しい土木素材などを日本で独占的に販売ならびに技術提供する会社です。コンサルティング会社という虚業から実業の世界への転身というところでしょうか」

 野田さんによると、94年に設立した研究所の業務に関し、1年半前ごろから内心ジレンマを感じてきたという。

 「海外のベンチャー企業のニュービジネス情報を日本の企業に紹介し、提携話や事業契約の仲介を行う会員制のコンサルティング・サービス会社なのですが、海外企業に対する日本企業の独善的でアンフェアな態度が目立つため、海外の企業側が不信感を抱いてしまう例が少なくなかったのです。それが次第に障害になってきたのです」

 経営面から見ても受け身≠フ要素の強いコンサルタント業の限界を感じ始めた96年、野田さんはニューヨークに設置していた事務所を通 じて入手した土木関係の素材と巡り合う。米国の有望なベンチャー企業に関する情報の中に新しいタイプの舗装材、カラーストーンに関するものがあった。

 「はじめは日本企業に紹介するための情報として見ていました。でも新しいタイプのフロアリング・システムであり、市場性は高いと感じました。日本で独占的に扱うことができれば事業として有望と判断したため、自分で実業化した方が得策ではないかと考え、新会社の設立に踏み切りました」


●起業するならニッチな市場性と独占展開ができるビジネス

 96年8月以後、米国カラーストーン社との仮契約に基づき、半年ほどのマーケティング・リサーチの期間を経て、製造・施工ノウハウの独占使用権を取得。97年2月には、野田国際経営研究所の100%出資により環境マテリアル社を設立した。

 「野田国際とは異なり実業ですが、事業家としてはゼロからのスタートではないので、会社設立ならびにライセンス権販売を伴う事業の推進もスムーズでしたね」

 98年1月には、年間売上1億円を達成し、初年度から黒字を計上するほど事業は順調に拡大推移。すでに地域別 のブロック代理店(ライセンシー)を大阪、奈良、千葉、愛知の各県と、四国全域の計5地区で確保しており、大学、公園などの施工実績がある。

「将来的には、このカラーストーンと同じようなニッチな商材を最低でも5〜6種は手掛けていきたいですね」

 ニッチな市場性を持つこと、手離れが良いこと、利益率が高いこと、独占的に展開できる立場の強いビジネスであることなどを条件に、野田さんは現在、さらに新たな商材を発掘し市場開拓に着手している。

 

■プロフィール
66年生まれ。89年早大卒。三井信託銀行入行。93年チェース・マンハッタン銀行に転職。94年にベンチャー事業のコンサルティング会社、野田国際経営研究所を設立。97年2月、同研究所の子会社、環境マテリアルを設立。同社社長を兼任。













 

※ご利用に際して

当情報は 2000年の春〜秋に発行された雑誌「DOPPO」の各記事を元に編集されております。
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