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奈良

地方発DOPPO人

地域社会のDOPPO人の元気がいい。何も競争相手がひしめく大都市で起業することだけがDOPPO人への道ではない。地域にどっかと根をおろし、着実に稼いでいるビジネスはたくさんある。これからの独立起業は地方発。地の利を生かし、古くからの人的ネットワークを生かすことで東京・大阪などの大都市よりもぐっと独立起業しやすくなる。

温もりのあるおもちゃヨーロッパ製がん具の館は 竹山オーナーの心意気

愛娘のおもちゃとの出会いがトイショップへ
 ―トイショップ「アンディ&ジュディ」店主 竹山夫妻


■創造性や感性を育む、ぬくもりのおもちゃ

 奈良県北西部の閑静な住宅街に昨年暮れオープンした。オーナーの竹山夫妻が、一粒種の知里ちゃん(3歳)を育てながら、夢のある仕事として選んだのがトイショップ。

子どもの健全な発育を願う子煩悩なお二人だけあって、商品選びは真剣勝負だ。ヨーロッパの職人が、子供の立場で一つひとつ心を込めて手づくりしている木製のものが中心。遊び方が決められているおもちゃが多いなか、何通 りもの遊びが創意工夫でき、兄から弟へ、従兄弟へと使い継がれていけるほど丈夫できれいな色づかいや音の仕掛け、そして何より安全性にかけては、世界一厳しい安全基準に合格したものばかりだ。

神戸では比較的手に入りやすいおもちゃだが、奈良ではまだ珍しく、口コミで遠方からも客が訪れる。小児歯科医でもあり、同じ年頃の子どもを持つ母親でもある夫人のアドバイスも魅力の様子だ。インテリアや自分用にと求めていく客も多いとか。

「子育てのなかで知ったこれらのおもちゃのすばらしさを、多くの人に伝えたい。童心に帰って、お子さんと遊んでいる親御さんを見るとうれしい」と竹山夫妻。子育てとトイショップと、夢は大きくふくらんでいく。

住所 奈良県生駒市北大和1-14-3

個人レベルで生きるビジネス

 90年代初めは環境ビジネスが企業規模で始まった時代だった。オフィスの用紙を再生紙にして、再生紙使用をアピールした企業、銀行、官公庁。スーパーのダイエーでは分解性ポリ袋を使用し話題になった。

 そして今、自然やエコロジーという言葉が個人レベルで根づいてきている。地球にやさしい、安全であるという視点から個人がモノを見、考え、行動するようになった。

 「安全食品の店」「天然酵母使用のパン」「酸化防止剤を使わないワイン」「添加物の入らないカマボコ」「天然色素の化粧品」「雨を通 す敷石」などはおなじみになった。

 少しお金はかかるけど、安全な品を選ぼうとする人も多くなっている。

 こうした商品の中でも食品などは大規模な製造、販売を指向している企業とは対局にあり、どうしても地域的な規模で手作り、販売する必要が出てくる。それは必ずしも利益優先の商売形態でなく、草の根的で、地道な仕事になってくる。

 単にニーズだけを捕えて、起業・独立するというのだけではなく、自分たちの生き方を提案し、仲間と一緒に展開していくことが引いては地域に歓迎され、地域に根づいていく要素となることだろう。


 

※ご利用に際して

当情報は 2000年の春〜秋に発行された雑誌「DOPPO」の各記事を元に編集されております。
時間経過による変更などが含まれることから、情報の正確性などについて保証しかねます。
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