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披露宴へ司会者を派遣元俳優のユニークな転身

有限会社ブライダル浪漫

 派手であれ、地味であれ、より個性的な結婚式や披露宴を挙げたいという人が増えている。その披露宴を盛り上げるために欠かせないのが司会者だ。有限会社ブライダル浪漫は、披露宴に司会者を派遣するという、ユニークな業務を展開している会社で、この業界では草分け的存在だ。

 同社は年商1億4000万円の業界準大手だが、大手となると、年商2億円ほどの規模になり、現在では十数社ある。東京だけでも200〜300社ほどの同業者がいるが、その7〜8割が司会者の登録者数10人未満で、同社のように50人以上の登録者を有する会社は全体の1割ほどに満たない。

 人材を派遣する会社にとって、まずしなければならないのは求人だ。同社では、主に、求人雑誌よりも新聞の求人欄を利用している。司会者を養成するには一定の期間がかかるが、求人誌は、すぐに職を求めている人たちが購読者層の中心となっており、この種の求人広告を出しても効果 は少ないという。応募してくる人は、男は50代が中心で、ほとんどがサラリーマンか自営業者、女性は、40前後、元スチュワーデスやアナウンサーが多い。友人の披露宴でたまたま司会者を頼まれ、それで病みつきになった人や、土日を利用したサイドビジネスと考えている人など、動機は様々だ。

 次は面接となるわけだが、面接の前の段階、つまり、問い合わせの電話の応対だけで選別 することもある。司会者にとって言葉使いは何よりも大切にしなければならないからだ。

 面接の結果、採用となっても、研修は週1、2回、夜2時間ほど行われ、期間は3カ月ほどに及ぶ。内容は、プロの言葉使いや披露宴のしきたりなどを中心に繰り返される。採用された者の中で、実際仕事ができるようになるのは2割ほどで、売れっ子になるのは、その中でも3分の1に過ぎない。

 ホテルや結婚式場が最大の得意先であることは間違いなく、当然、営業のターゲットはこれらに絞られる。この業界で成功したければ、一つでも多くのホテルや結婚式場と契約を結ぶことだ。業界の最大手グループにいるような会社にもなれば、年間1000組以上の結婚式を開催しているホテルや結婚式場と多数契約している。

 しかし、新規の得意先を開拓するのは相当難しい。飛び込みの営業を行なっても担当者が会ってくれることなど、まずないといっていいだろう。僅かなツテやコネを辿り、少しでも上の人と会い、最終的には支配人やオーナーを説得するという方法がもっとも一般 的だ。この営業活動は非常に地道なもので、仕事がもらえるまで5、6年かかることも珍しくない。それでも、実際参入できるのは、1割くらいだ。

 ちなみに、司会者のギャラは平均6万円。これにご祝儀がプラスされる。ギャラの配分は、ホテルと同社が3割ずつもらい、残りが司会者本人に入る仕組みだ。

 司会者を教育するためのノウハウや営業努力は必要だが、開業資金はほとんどかからないし、自宅に電話さえあれば開業可能な事業といえるだろう。

 












 

※ご利用に際して

当情報は 2000年の春〜秋に発行された雑誌「DOPPO」の各記事を元に編集されております。
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