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「新自営業」御用達
ビジネスコンビニの徹底活用術

SOHOの強い味方がビジネスコンビニである。大量 コピーサービスから簡易製本、写真現像までを24時間営業体制で行ってくれるので便利そのもの。アメリカから日本に上陸した「キンコーズ」をはじめとしたビジネス・コンビニの店舗が続々と増え、日本のSOHOにとっては朗報といえそうだ。ビジネスコンビニを徹底活用すれば時間の節約はもちろん、カラーコピー機やFAXも不要。経費節約にも大いに役立つ。


ビジネスコンビニを
利用すればオフィスにコピー機は不要

 SOHOならずとも、独立した場合に悩むことがコピー機を導入するかどうかだろう。少部数をコピーするのであれば近所のコンビニで用は足りる。が、大量 部数となるとコンビニのコピー機の前で数10分も作業を行うはめになる。いっそのこと自宅かオフィスにコピー機を導入したほうが便利なような気になるが、リース料はモノクロ・コピー機で月額7000円、1枚あたり8円程度かかる。紙代はA4サイズ1枚1円程度。コンビニでのコピーは1枚10円前後なので月あたり700枚以上使うのでなければ、コピー機を導入する必要はないといえる。最近は拡大・縮小機能つきやカラーコピー機を置いてあるコンビニも増えてきて、デザイン関係のSOHOにも便利になってきたが、もっと活用しやすいのが「ビジネスコンビニ」だ。

 1992年、アメリカ最大のビジネスコンビニであるキンコーズが日本に上陸し、名古屋に第1号店を出店。もともとキンコーズは1970年代、ヒッピー青年が大学生向きに少部数のテキストをつくるため、大学のそばのガレージにコピー機を一台置いて始めたものだが、アメリカでのパソコンの普及、そしてSOHO人口の増加とともに急速に店舗を増やしてきた。いまアメリカでは、オフィスに行かずに仕事をする人が4000万人いるといわれ、その人々にとって自宅のそばにオフィスと同じ環境があるかどうかは、仕事を大きく左右する重要な要素になる。日本のSOHOにとっても、ビジネスコンビニは必須のスペースになりつつある。

 キンコーズの各店舗ではカラー、デジタル、高速コピーなど最新設備を揃え、ホチキス留め、穴あけ、中とじ、ラミネート加工など簡易製本や加工、写 真現像までを24時間営業で手がける。場合によっては集配も行い、前日の夕方に原稿やデータ、原本だけ持ち込めば、翌朝出勤前に立ち寄ると仕上がっている便利さがありがたい。B5〜A3のコピーが1000枚以下で1枚11円程度である。店内のパソコン時間貸しサービスや事務所機能を利用できる。

 コピーはすべておまかせで、前日の夕方に原本だけ持ち込み、翌朝立ち寄れば、ばっちり仕上がっているという便利さ。急ぎの軽印刷・製本もひと晩でOKだ。人手も時間もないSOHOにとっては、まさに救世主である。

 アメリカのキンコーズではSOHO以外にも個人の需要が大きく、子供を連れた主婦が、自分の子供のために誕生パーティーの招待状作成を頼みにくるという。

 東京・飯田橋の「カラーズワールド」のように、同一原稿からのコピーが100枚以上なら1枚7・5円と安くなるところもある。SOHO関係者以外にも、その便利さと料金の安さに注目した企業の企画宣伝部などが大口依頼してくる。

 同店ではオリジナル名刺の作成も20枚から可能。20種類のデザインから選んで住所や名前を差し替え作成する「スピード名刺」が人気を呼んでいる。通 常、名刺専門店ではデザインまで作成してくれず、印刷所に頼んだ場合でも、最低100枚からとなり手間もかかる。その点、ビジネスコンビニは20枚から受け付けてくれ、オリジナルデザインで納品も翌日。必要なときに必要な分量 だけ頼めるのは大きな魅力だ。

 東京・赤坂にある「DonD」では、遊び心のある名刺を少部数つくりたい人のために、オリジナル名刺の作成サービスを行っている。100枚でモノクロ2500円、スペシャルカラー片面 4500円、両面でも6000円と割安。

 写真のDPEサービスも1時間で仕上げてくれる。大量に写真を撮る建築関係者などが、夜間にあわてて現像を持ち込むことが多いそうだ。

DPEチェーンがビジネスコンビニ化

 こうしたビジネスコンビニは今後どんどん増えそうな勢いである。

 たとえばDPEの大手チェーン・ブラザクリエイトは全国で約770店を展開しているが、昨年11月からインターネットを利用した「フォトネットサービス」という新たな写 真の流通サービスを開始した。

 このサービスを利用したい人は、撮影済みフィルムを預けて専用番号をもらい、パソコンでインターネットの指定ホームページに自分の番号を打ち込むだけで写 真を見たりプリントアウトや編集加工ができる。

 焼き増し、拡大・縮小などの依頼も、パソコン上で簡単にできるのがSOHO関係者にとって便利なサービスになりそうだ。

 インターネットを利用しない場合は、手持ちの写真を同チェーンの窓口にもっていけばこのサービスが受けられる。

 プラザクリエイトは確実にデジタルの方向に進みつつあり、現在のフォトショップからプリンティングショップ、あるいは軽印刷と写 真の両方を取り扱うビジネス・コンビニ化を図る可能性がありそうだ。

 24時間営業でお客のニーズに応え、オリジナルデザインから印刷までやってくれるビジネスコンビニを上手に使いこなすことは、「新自営業」の経営の条件だ。

 

■24時間営業のビジネス・コンビニガイド

キンコーズ虎ノ門店

03-3508-2644

キンコーズ京橋店

03-3278-3911

キンコーズ東銀座店

03-5565-0441

キンコーズ四ツ谷店

03-3264-5666

キンコーズ大手町店

03-3213-8250

キンコーズ茅場町店

03-3663-9991

キンコーズ四谷3丁目店

03-3351-7505

キンコーズ西新宿店

03-3363-3122

キンコーズ淡路町店

03-5256-1851

DonD赤坂店

03-3224-9350

帆風メディアステーション築地店

03-3547-0551

カラーズワールド

03-5228-0851

キンコーズ池下店

052-753-1711

キンコーズ伏見店

052-231-9211

キンコーズ名駅広小路店

052-541-9800

キンコーズ栄店

052-951-8826

キンコーズ心斎橋店

06-258-0291

キンコーズ堺筋本町店

06-264-1922

マック大阪ビューロー

06-443-5424

アプロスメディアステーション

06-352-9395

アメリカSOHO事情

 アメリカにおける、いわゆるSOHO(在宅で仕事をしている人たち)は4500万人といわれる。これらのSOHOは次のように分類される

[企業内SOHO]

 まず企業本体を縮小し、会社組織をバーチャル化した企業内SOHO、あるいはさまざまなコミュニケーションツール(テレコミューティング)を活用して出社せずに自宅など会社以外の場所で勤務する企業内SOHOがある。

[企業下請け型SOHO]

 企業そのものが縮小した結果、会社機能の一部がアウトソーシング化され、その受け皿として発生したSOHO。

[ベンチャー型SOHO]

 独立起業欲の強いビジネスマン、技術者がベンチャーキャピタルの支援を受けて起業したSOHO。

[旧来型SOHO]

 町中でもともと小売業、サービス業などパパママストアを営んでいた商店主、つまり旧来からのSOHO。

 

 これらの中でも近年急増しているのが、企業内SOHOであろう。企業に属していても、自宅で仕事をするわけだから、企業本体はとくに広いオフィスを構える必要がない。その結果 、都心部にあるオフィスビルは空室が増えてきたという報告がある。

 たとえば営業マンの場合、一日にほとんどを外で過ごすわけだから、ノートパソコンと携帯電話があればとくにデスクは不要である。小さいオフィスであれば家賃などの固定経費も節減できるメリットがある。

 アメリカで最も多いSOHOは個人事業者だ。その大半が自宅をオフィスとして使用し、電話、FAX、パソコン、コピー機などを設置している。またビジネス・コンビニ「キンコーズ」などもよく活用される。外部やクライアントとの連絡が必ずとれる体制であれば、どんなスペースで仕事をしようといいわけだ。このように自宅をオフィスとして使えるのは、日本とアメリカの住宅事情の差であろう。












 
※ご利用に際して

当情報は 2000年の春〜秋に発行された雑誌「DOPPO」の各記事を元に編集されております。
従いまして、時間経過による変更などが含まれることから、情報の正確性などについて保証しかねます。
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